国際声楽指導者/バーゼル国際音楽オンラインコンクール実行委員長
一般社団法人 Supraleitung Methode Japan®️代表理事
愛知県春日井市出身。東京音楽大学声楽演奏家コースを経て、東京藝術大学音楽学部声楽科を卒業。東京二期会第53期本科修了。
渡独前より、国内のさまざまなオペラプロダクションやコンサートに出演。2014年、世界的指揮者準・メルクル氏によりドイツレパートリーの才能を見出され、推薦を受けてドイツへ留学。2016年には宮廷歌手ジークフリート・イエルサレム氏の推薦により、ワーグナー歌手育成奨学生としてバイロイト音楽祭に出演し、欧州で本格的なデビューを果たす。
2017年、Falkenstein芸術助成を受け、ピアニスト・ピアノ博士Dr.コスティン・フィリポィウ氏とリーダーアーベント(歌曲の夕べ)を開催。2018年にはHerbstmusiktage Bad Urach音楽祭、2019年にはルーマニア・シビウにてICon Arts主催の演奏会に出演。欧州各国のプレスより、「圧倒的な情緒と説得力を持つ魅惑的なメゾソプラノ」「人間の多様な感情を、皮肉を交えつつ驚くほど熟達して表現」と、高い音楽性を評価された。
主なオペラ出演歴に、『カルメン』(タイトルロール)、『カヴァレリア・ルスティカーナ』(サントゥッツァ)、『こうもり』(オルロフスキー)、『ラインの黄金』(エルダ)、『神々の黄昏』(ヴァルトラウテ)などがある。また、ベートーヴェン「第九」のアルト・ソリストとしても、国際基督教大学(ICU)や春日井市での公演に出演。
留学中は、欧州における声楽発声法の研究を目的に、宮廷歌手KSジークフリート・イエルサレム、KSブリギッテ・ファスベンダー、KSクリスタ・ルートヴィヒ、KSレナーテ・ベーレ、KSシャルロッテ・レーマン、KSヴェッセリーナ・カサロヴァらのマスタークラスを修了。修了演奏会にも出演。ドイツレパートリーについては、Siegfried Jerusalem、Donna Morein、指揮者Mathias Husmann、コレペティトールOresta Cybriwsky、Kathleen Bird各氏に師事。
2018年、スイス・バーゼルに拠点を移し、発声研究の第一人者EDIT SIEGFRIED-SZABO女史のもとでスイス式発声法ライセンスを取得。Supraleitung Methode®️認定教師として正式に任命される。以降、声楽指導者としても高く評価され、国際声楽コンクール入賞者や海外国立音楽大学合格者を多数輩出している。
同年、Dr.フィリポィウ氏とともに愛知県大府市・江南市で日本初のリサイタルを開催し、ピアノ・声楽マスタークラスの通訳も務めた。
2019年、第15回ルーマニア国際音楽コンクール、2021年および2022年にはドイツ・ウッカーミュンデBEL CANTO国際声楽コンクールの審査員を務め、2年連続で優秀指導者賞を受賞。
2020年には、スイス式発声法の研究団体として一般社団法人Supraleitung Methode Japan®️を設立し、『バーゼル国際声楽コンクール』を企画・運営。2021年にはスイス大使館のSakae Stuenzi基金よりプロジェクトの認可と助成金を受け、地元中日新聞にもオンラインコンクールの試みが取り上げられた。
2022年、名古屋音楽大学にて世界的メゾソプラノ・ヴェッセリーナ・カサロヴァ教授のマスタークラスにおいて招聘業務および通訳を担当。2023年には再び招聘を成功させ、マスタークラスを主催・通訳として導き、大きな反響を得る。
2023年には『バーゼル国際音楽オンラインコンクール』としてピアノ、ヴァイオリン、ハープ、フルート部門も新設。世界30カ国以上からエントリーがある国際的なグローバルオンラインコンクールとして発展し続けている。
2024年秋、イタリア・ジェノヴァ出身のオペラ歌手Capucine Chiaudani教授を東京に招聘し、国際声楽マスタークラスを開催。20万回以上の再生回数を記録するなど、大きな注目を集めた。
現在も、欧州の音楽家たちから厚い信頼を得ており、声楽指導・海外アーティスト招聘・国際コンクール事業に精力的に取り組んでいる。第一線の音楽家を招聘し、日本の音楽界の発展に貢献するとともに、次世代の育成に力を注ぎ、若手音楽家からも高い支持を得ている。
⸻
これまで招聘した主な音楽家一覧
•2018・2024:Dr.コスティン・フィリポィウ(ピアニスト/ニュルンベルク音楽大学講師)
•2024:イオアナ・クリスティーナ・ゴイチャ(ヴァイオリニスト/ウィーン国立音楽大学教授)
•2023:マ・ヨン(フルート奏者/チャイコフスキー国際コンクール審査員・上海音楽学院教授)
•2022・2023:ヴェッセリーナ・カサロヴァ(メゾソプラノ/宮廷歌手・ソウル大学教授)
•2024:カプチーネ・キアウダーニ(オペラ歌手/スイス・チューリッヒ、カライドス大学教授)
•2025:ディオール・ヴァイオリン(シンガポール)、キム・ミジュ(ソプラノ/韓国)、Zheng Zhou(バスバリトン/上海音楽学院教授)
•2026(予定):
・Prof. Susanne Kelling(ニュルンベルク音楽大学教授)
・Prof. Qilian Chen(上海音楽院教授)
・Miju Kim(韓国)
・Joseph Kristanto Pantioso(インドネシア)
2025年8月23日 更新