岡本光実 / ハープ
石川県出身。東京藝術大学音楽学部器楽科ハープ専攻を卒業後に渡仏し、パリ・エコールノルマル音楽院高等演奏家課程を満場一致で修了。その後スイス・ローザンヌ高等音楽院修士課程を修了した後、現在ドイツ・ハンブルク、NDRエルプフィルハーモニーオーケストラのアカデミーに在籍し、ソロ、室内楽、オーケストラの分野で活動中。
2018年フランス・レ・クレドールコンクール第１位、同年フランス・ハープコンクール満場一致の1位、2023年バーゼル国際ハープコンクール準グランプリ等、受賞歴多数。2021年ドイツ・シュレスビヒ・ホルシュタイン音楽祭オーケストラに参加。
これまでに、稗島律子、篠崎史子、松井久子、ニコラ・トゥリエ、レティツィア・ベルモンド、アナエル・トゥレの各氏に師事。

Liying YANG　

中国出身 メゾソプラノ　　　　　　

第４回バーゼル国際声楽コンクール グランプリ

Liying YANGAは、オペラ芸術専門教育を受け、国際的な舞台経験を持つ、卓越した中国人メゾソプラノ歌手の一人である。フランスのストラスブール、国立ライン歌劇場にてソリストを務め、近年同歌劇場にアンサンブルメンバーとして入団した、唯一のアジア人歌手。

在籍中、モーツァルト「魔笛」侍女、バーンスタイン「キャンディード」老婦人、ラヴェル「子供と魔法」母親、トンボ、中国のカップなど、主要な役を演じた。さらに、ロッシーニの「ジョヴァンナ・ダルコ」（カンタータ）でジョヴァンナ・ダルコ役を演じ、ロッシーニ「小ミサ曲」でアルトソロを務めたほか、コンサートにてソリストを務めた。国立デュ・ラン歌劇場に参加する以前、フライブルク音楽大学にて、メゾソプラノ歌手アンジェラ・ニックの指導の下、オペラ修士号取得。マンハイム国立音楽大学でメゾソプラノ歌手アンナ・マリア・ドゥルに師事し、ドイツ最高芸術学位（Solistische Ausbildung）を取得。音楽基礎教育には、ハンブルク音楽大学でメゾソプラノ歌手イヴィ・イェニッケ氏に師事、中国広州星海音楽院にてテノール歌手のヤン・ヤン氏及びメゾソプラノ歌手ユエメイ・リー氏に師事、声楽演奏の学士号を取得。

ドイツ留学中、パーセル『ディドとアエネアス』魔女と二番目の女、ロッシーニ『パラゴンの石』クラリスの主役、フンパーディンク『ヘンゼルとグレーテル』母親、エヴリム・デミレルの現代オペラ『ユーロトピア』の異国女など、さまざまな役を演じた。バッハの『マタイ受難曲』ではメゾソプラノのソリストを務めた。

フェリシティ・ロット女史、クリスティアン・パピス、ヨハネス・マルティン・クランツレなどのアーティストによる権威あるマスタークラスに参加。これまで数多くの声楽コンクールで入賞、2024年、第4回バーゼル国際声楽コンクールにてグランプリと最優秀賞を受賞、2023年フランス音楽コンクールで名誉賞受賞。第13回国際「チッタ・ディ・ブレシア」、国際アントン・ルービンシュタイン・コンクール、第12回国際声楽コンクール・インムリングなどのコンクールにてファイナリストに選ばれ認知されている。

フランスの評論家からは、彼女の柔らかく魅惑的な音色、バランスの取れた声域、卓越した技術を称賛されている。メゾソプラノのヴェセリーナ・カサロヴァ教授は、「すべての音域のバランスが取れたとても音楽的なプロの歌手」と称賛した。